「ビジネスとプロダクトの距離が近い」 は本当に実現できているのか

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。
クロスマート株式会社で執行役員VPoPを務めている杉原(@sugihara_xmart)です。

※今回も例によって、テックブログと言いつつ、テック系の記事ではありません。あらかじめご承知おきください🙏

この前はかっぱ寿司で回転寿司のレーンを手配してオフィスで寿司を回しました
コンセントを刺そうとしている真ん中右が杉原です。

ビジネスサイドとプロダクトサイドが近い距離であり続けることを期待して、
1~2ヶ月に一回は銀のさらとカクヤス、ピザハットに注文し、オフィスで懇親会を企画し続けております。こちらの記事もご参考に...。

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  • 自分自身がビジネスサイド(営業)出身であること、
  • 前職の所属事業部でも自社サービスを扱っていたのですが、開発リソースの兼ね合いもあり、在籍時点ではほぼ改善がなされていなかったこと
  • クロスマートで顧客の声を元にプロダクトフィードバックを出すことでプロダクトそのものが進化していくことにめちゃくちゃ感動したこと

がきっかけで、「組織の規模が大きくなったとしても、ビジネスチームとプロダクトチームが近い距離であり続ける」と言うことに対して、異常なこだわりがあります。

入社当時の記事でも似たようなことを言ってました

ジョインしてみて感じたクロスマートの魅力ってなんですか?

一つは、顧客の声を聞いてから機能開発・実装までのスピードがとにかく早いことです。ユーザーの声をヒアリングし、要件を吸い上げて実際にリソースを出すまでのフットワークの軽さは正直期待していた以上です。

 

ただし、得てしてこういった心の距離感は組織の拡大に伴って遠くなっていってしまうもの。

数字で見るクロスマート(2024年1月時点)より。4月には正社員で約70名に。

 

ということで今回は、ビジネスチームのみなさまにアンケートを実施し、
「本当にビジネスチームとプロダクトチームの距離感は近いのか」という観点を集計してみました。

 

 

アンケートの概要

アンケートは以下の5問にしました(歓迎会向けの質問も一緒に取ったので実際はもう少し多いのですが、今回の趣旨に関しては以下の5問です)

  1. ご自身の職種・所属に近いものを教えて下さい(選択式)
  2. 自分自身とプロダクトチームの心理的な距離感に関してどう思いますか(5段階)
  3. 上記点数をつけた理由を教えてください(自由記述)
  4. ご自身目線でプロダクトチームの良いところはどこだと思いますか(自由記述)
  5. ご自身目線でプロダクトチームにより期待したい、お願いしたいところはどこですか。(自由記述)

所属と距離感に関して

まずは各人の所属と回答に関してです。平均値は3.88,中央値は4となりました。
距離感が遠い(2,3との回答)も一定割合いるなーと思いつつ、職種による偏りがそこまで多くなかったのはポジティブでした。
(業務として遠くなりがちである、FSの有効回答数が少ないので実態はもう少しスコアが低い可能性がありますが)

所属と距離感の回答。所属に寄る偏りはあまりなさそうでした。

またこれらの距離感をNPSに見立てて「疑似eNPS」として算出してみたところ「0.00」という結果でした。

今回初めて取った指標なので数値に関して評価をすることは難しいですが、個人的な所感としては(思ったより距離感感じる人いるんだな...)という所感でした。

今回属性として、「勤続年数」の入力がなかったですが、定性コメントなどを見ると入社間もなく、接点が相対的に少ないとそう感じるのかも...?と思う部分がありました。

 

上記点数をつけた理由に関して

こちらは4-5点をつけた人と、2-3点をつけた人で回答の毛色が違ったため、それぞれでまとめて記載します。

4-5点をつけた人(抜粋)

times文化や、出社Dayなどでコミュニケーションを取ることが多く、一人ひとりの人柄を知れるため。(管理部)
・コミュニケーションがとりやすく、どんな些細な依頼とか困りごとでも嫌な顔一つせず対応してくださるため。質問の精度とかは上げていきます!(CS)
・良い人が多い。いつでも話してもいいよ感がすごい。集中してるから話しかけてこないで的なオーラを感じない。(FS)
・何を聞いても丁寧に返してくれるので、安心感がすごいです。(アライアンス)
・いつも快く相談にのっていただき助けてくれる最強チーム!とはいえ甘え過ぎちゃいけないなという点もあるので4にしました!(CS)

2-3点をつけた人(抜粋)

・お人柄はみなさんクロスマートなのもありそもそも距離感近く感じているのですが、普段から交流が深いわけではないため。絡むことはあれど、一緒に仕事はしていないので当然ですが。(管理部)
・(完全に自分が悪いですが)プロダクトチームの皆さんのことをちゃんと理解できてないので、そういう意味で3点です。(IS)
関わりがあるのは1-2名程度で、あまり接する機会がないため(CS)
・何かあれば連絡は取れるが、逆に何かがないと連絡をする機会が少ないので(FS)

結果を見て感じたこと

心理的な距離を近いと感じている人の多くは「依頼や困りごとの相談を実施し、そのやり取りやコミュニケーション」で近さを感じていただいていそう一方、そうでないと感じている人は業務上での関わりや具体的な相談をするシーンが少ない可能性がありそうと感じました。

無理にコミュニケーションを取ることを推奨する必要はないものの、困っていることを気軽に質問してみる → そこから前向きな結果や業務活用できる知見を得られるという成功体験があるとより身近に感じられるのかもしれないなあ...と思ったりしておりました。

 

プロダクトチームの良いところについて

回答の抜粋

・コミュニケーションがとりやすい。バーティカルbtobならではの個別に近い要望でも一度受け止めて一緒にどうやったらいいか考えてくれる(事業開発)
・半数以上?が完全リモートにも関わらず、コミュニケーションが円滑だと、所属外からは感じており、とても良いチームだと感じています!(管理部)
・会社のこと、メンバー同士、プロダクト、お客さま、業界など、すべてに対しリスペクトを持っている方しかいないところ。しかもそれをきちんと言葉や態度に表している方ばかりなので、こんな素敵な方たちが開発しているプロダクトなんだぞ!と誇らしくなります。(アライアンス)
助け合いのアクションが取れているところ。目につくところでも多いと感じるので、もっとあると想定(IS)
・クロスオーダーの根幹を作って頂いている&開発スピード(FS)
・めっっっっっっっちゃ仲が良いところ!依頼しやすい!あと、はやくて優しいところ(CS)
・プロダクトチームって基本クールな雰囲気、あまり笑わない。なんかちょっとピリついている?怒ってる、、?みたいなイメージですが、それが本当に無い!真逆である。皆さんコミュニケーション能力&人間力も素晴らしくて、そしてチームの中でも助け合い、尊敬し合っているように見えます。語彙力低くて申し訳ないですが本当に平和な空気感がいいと思います!(CS)

結果を見て感じたこと

自分自身採用の場でプロダクトチームの雰囲気を説明するときに「牧歌的」という表現を好んで利用するくらい、「調和」「温厚」「建設的」という印象があるのですが、その雰囲気の良さやチーム感がビジネスチームにも伝わっている感じがあって嬉しくなりました。

プロダクトチームにより期待したい、お願いしたいところについて

回答の抜粋

開発スピード、リリースまでのスピード感がもっと早くなると嬉しい。(事業開発)
・プロダクトチームの魅力の一つは「現場」に行っていることです。今後組織が大きくなっても、そのカルチャーを継続してほしいです。(管理部)
・頻度は高くなくていいのですが、機能や卸の声に対しての雑談会があればと思います。理由はフライルでは定性的な部分や細かい部分が全ては伝えきれていていないと思うからです。その結果機能が何がどう改善されるか、という所までは考えられていませんが、より同じ目線で話せる気がします。(FS)
期日にコミットしたリリース競合他社に絶対負けない開発スピード(FS)
顧客要望の強い意見を取り入れられるようにどんどん検討していっていただきたいです!現状でかなり満足ではあるので、今後も変わらず・・・という意味合いです。(CS)
・組織が大きくなっても今のままでいてほしい(CS)

結果を見て感じたこと

プロダクトや機能が複雑化していく中で開発スピードを速くしていくのは簡単なことではないですが、依然として要望が強いんだなあと思ったので、仕様をシンプルにまとめつつデリバリーしていくプロダクトのハンドリング力が重要になってくるんだろうなと感じました。

顧客から受けた要望・フィードバックをガソリン・エンジンにしながらプロダクト開発・グロースをしている今のスタイルは支持されてそうだったので、組織が大きくなっていくにつれてここをどう維持していくかが重要そうですね...。

終わりに

ということで今回はビジネスチームがプロダクトチームをどのように感じているかをアンケート調査した結果をまとめて記事にしてみました。

チームワークや丁寧なやり取りを良さとして認識していただいている一方で人によって距離感を感じていたり、機能リリースのスピードをより早くしてほしかったりと伸びしろを感じる結果になりました。

不定期で定量・定性ともに調査していこうと思います。

 

こうした組織の一員として共に良い組織で良いプロダクト作りをしていく仲間を絶賛募集中ですので、気になった方はぜひ、以下のリンクから「話を聞きに行きたい」をお願いします〜

xorder.notion.site

 

今日から新体制で仕事をされる方も多いと思います、頑張っていきましょう💪